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ロッドメーカー天龍(テンリュウ)のブログです。新商品紹介や釣具開発の裏話、釣りコラムなどロッドの特徴を綴っています。

SWAT SW932S-LML (Tidal Walker)

 

 

SWAT SW932S−LML(Tidal Walker)

 

Lenght (9'3"ft)  Lure (MAX35g) Line (MAX16lb , MAX PE1.2号)

 

 

 

【Tidal Walker】


ロッドのサブネームを見て気付いた方も多いはず。


このモデルには、SW842S-LML(以下SW84S)と同じサブネームを施している。


コンセプトとして、都市型フィールドや中規模河川でのゲームを主体として、


比較的にライトタックルでの遠投に拘った機種に仕上げてみた。


SW842S-LMLが近接ポイントに向いているモデルとして、その相対するモデルと言える位置付けだ。

 


【遠投+操作性≒長さ+α】


各フィールドで必要と思えたのは、8ft台の長さでは一歩届かないポイントの攻略だった。


橋脚を狙うにも一本目なら充分届くが、二本目にはギリギリ届かなかったり、


届いたとしてもルアーを流すコースには少し足りなかったりと遠投を求められる条件は多い。


遠投だけに特化するなら、もっと長いモデルの方が向いているが、


ピンに入れた後は繊細な操作性も欲しく、結果的に9ft前半の長さに落ち着いてくる訳だ。


ただ、ロッドは長い程“しなり”が発生する為に、


SW84Sを長くしただけではダルダルのロッドになってしまう。


実質的に10インチ(25cm)ブランクを延長しており、


ダルさを消し8ftクラスに匹敵する操作感を求めるには、ピンとしたバットの張りが必要だった。


バット部を高弾性カーボンで締め上げ、お家芸でもあるCNTで粘りを強化。


少し太めのバット径として、テーパーを強めてシャープさを挙げたことで、


使えるルアーの幅がSW84Sよりも若干広がったのは嬉しい誤算だった。


キンキンの高弾性では無く、適度に潮の抵抗を感じられる感度なので、


ルアーの位置が見失わない範囲の感度ということを付け加えておきたい。

 


【他の機種との棲み分け】


遠投を目的にすると、SW972S-MLとの違いが求められてくる。


選ぶ基準となるのは、使用頻度が多いルアーウェイトを20gを境にして、


軽ければSW932S-LMLの方が扱い易さが上になってくる。


逆に20gより重たいルアーが中心ならば、SW972S-MLの方を選ぶようにしている。

 


【タックルバランス】


ロッドに対して多い質問は、何のリールがベストバランスなのか?


何のルアーに対応するのか?といったところだ。


簡易適だか、私の使っていたタックルバランスを紹介しよう。

 


・リール


S社 C3000〜4000番、D社 LT3000〜LT4000番


基本的にリールのサイズの目安は、スプールに巻けるラインのキャパシティを参考に


選んで頂くのが良いとお伝えする様にしている。


一般的にシーバスフィッシングで使用する事の多いPEライン(0.8〜1.0号)を基準に、


およそ150〜200mを巻けるリールで有れば良いと思っている。


もし、大型のターゲットが予想出来る場合は両社共に4000番クラスに上げ、


リール自体の巻き上げ力を上げて対処するのも有りだ。

 


・ライン


PEラインの0.8〜1.0号を基準として、


16〜25lbのショックリーダーを1ヒロ取ってテストを繰り返していた。


1.2号を上限としているのは、近年のラインは強度がロッドを上回ってしまう為、


参考数値としてナイロンラインを使った場合でMAX16lbとも表記している。


これは昔からルアーフィッシングを嗜んでいる方なら知っているかもしれないが、


16ポンドクラスのロッドという表現方法であり、


リールのドラッグ上限値をラインの1/3に設定して使うのが一般的な設定だ。


従って1ポンドの場合およそ453gなので、453×16=7248(g)となり。


リールのドラグ設定は、7248gの1/3だと2.4kgがドラグMAXの値になる訳だ。


シーバスの口は弱いため、2.4kgに設定していると身切れしてしまう可能性もあり、


実際には1kg程の設定で使うと魚をバラシ難くなる事だけ覚えておいて貰えばよい。


厳密に言うと、ロッドとラインの角度によってドラグ値も変わるのだけれど…


これは別の機会に書くことにしよう。

 


・ルアー


ミノープラグ(7〜25g)


リップ有りのミノープラグとリップレスミノーを含めた範囲で、


7cm〜12cmのサイズをメーンに扱い易く感じられる。


一般的にシーバスミノーと呼ばれるルアーは、ほぼ全般対応してくれる。


シンキングペンシル(7〜30g)


バチ抜けに活躍する比較的軽めのルアーから、ややボトムを意識したシンペンまで


リップ有りのミノーよりも幅広く扱えると思う。


ティップが少し入ってくれるので、適度な引き抵抗を感じられるのが特徴。


バイブレーション(15〜30g)


このルアーは引き抵抗の強さが重要で、


小型なら動きが強め、大きめなら動きが弱めの方が合っていた。


35gでもフルキャスト出来るが、あまり抵抗が強いルアーだと、


カレントが強いエリアでは少し負け気味になる事をご承知頂きたい。


ブレードベイト(15〜20g)


こちらも上記のバイブレーションと同じで、引き抵抗が軽い方が扱い易い。


リフト&フォールを多用する方は、SW922S-Mがティップが強いためリフトし易く、


SW932S-LMLではリトリーブ中心で使った方が釣果が安定していた様に思えた。

 

 


以上の内容が、テストで分かっている範囲だ。


使用頻度が高いモデルだからこそ、念入りなテストをしてきたつもり。


じっくりと吟味して、ベストと思えるロッドを選んで頂きたい。


Staff Funaki

 

 

 

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