Staff BLOG

ロッドメーカー天龍(テンリュウ)のブログです。新商品紹介や釣具開発の裏話、釣りコラムなどロッドの特徴を綴っています。

Magna-Flex製法  〜マグナフレックス〜

 マグナフレックス




異種素材同士を融合し、チューブラー状に加工する。
TENRYUオリジナル製法である。




フレックス ティップといった方が、
ご存知の方が多いことでしょう。




さて、今回は製法の紹介。




それぞれ違う特性のある素材として、
大別して『カーボン』と『グラス』の2種になる。
カーボンにおいても、弾性率の違いにおいても、
特性が異なってくる。




例えば、お馴染みのフレックス ティップにおいては、
トップ部が100%グラス、
それより下部が全てカーボン素材という
特殊なブランク成形が可能となっている。




HLJ64B-FL




今までのロッドにおいては、
ティップを極端にソフトにする場合、
ソリッド素材を、チューブラー素材に繋いでいた。




対して、この製法を活用すると、
全て、チューブラー状に出来ることもあり、軽量化が図れる。
また、カーボン素材においては感度の向上も見込めるのだ。

(補足として…極限に細い穂先は、ソリッド素材が向きます)



 

そこで、弊社のオリジナル商品において活用している、
2種のテクノロジーを紹介したい。


 

Glass Flex グラスフレックス

  グラス繊維とカーボン繊維。
  もしくは、グラス繊維とグラス繊維を、
  繋ぎ目を排しチューブラー状に加工。
  ソフトなティップとハードなバットが可能。

  →対象アイテム
   
ホライゾンLJ(ベイトタイプ)
   レッドフリップ(テンヤマダイ)

グラスフレックス
ホライゾンLJ (HLJ64B-FL ・ HLJ62B-FML ・ HLJ61B-FM)





Carbon Flex カーボンフレックス
 
  低弾性・中弾性・高弾性など、それぞれ弾性率の違う素材を、
  セクションごとに使用し、チューブラー状に加工。
  例えば、ティップには低弾性、ベリーには中弾性、
  バットには高弾性など、特性を活かしたブランクが可能になる。

  →対象アイテム
   
ブリゲイドTRコンセプト シリーズ (TR / ;(グレイス TR / TR SHORE)
   レッドフリップ(リアクションテンヤ)


カーボンフレックス
ブリゲイドTRコンセプト(全シリーズ)



各詳細においては、
ここでは全て語り尽くせない事も有り、
別の機会に紹介させて頂くことで、割愛させて頂きます。



この製法においては、
まだまだ未知数であり、
素材のFlexパターンを数値化すると
無限の可能性を秘めている。
今後の展開に注目して頂きたい。


 

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Laguna LN762L  ~ビワマス・スペシャル~

ラグナ <ラグナ>

開発名: 琵琶湖ビワマス・スペシャル
機種名: LN762L

ラグナ

琵琶湖でのテストが始まり、既存モデルの比較検証から始まった。
一般的にレイクトローリングにおいて、
レッドコアラインを用いたモノがセオリーであり、
もちろん弊社商品もレッドコアラインを中心としたモデルの製造をしている。

浅棚(水深10m程度)にターゲットが居る場合ならまだしも、
20mを超えたディープレンジではダウンリガーのシステムが活躍することになる。

ラグナ


既存アイテムでは6ftの規格が2機種あり、
ダウンリガーにも併用出来るモノではあったが、
これはレッドコアも使えることを考慮したアクションであった。
メインロッドの内側での使用を考慮しての長さであり、
ダウンリガー専用とは言い難い。

10ftの機種は、アウトリガーを考えた オーソドックスなレングスである為、
ダウンリガーを行うには取り回しの面で長く、
船上において何本ものロッドを出すことを考えると長さが邪魔をする。


そこで行き着いたのが、7.6ftというレングスである。

アクションは、7:3のカーブを描き、
トロール時には、バットがしっかりと残っている。

テストロッド
写真は試作ロッド(カラーはグリーンになります)

ブランクの製法には、Magna Flex製法(マグナフレックス)を用い、
メイン素材としてグラス素材を使い、 ティップ部には超ソフトなグラス素材をチューブラー状のまま繋ぎ目を排した特殊製法で成形されている。

このティップはターゲットがバイトしてきた際に、ダウンリガーのクリップからラインが外れても、 一定のテンションを保ち易く、 非常にバレにくい特性をもっている。

ラグナ

バットパワーは、レコードクラスの大物が来ても、 余裕を持って対処出来るパワーを持たせてある。 これは、何本ものロッドをセットしたことにより、 狭いスペースでのファイトを想定しての事だ。

リアグリップには、EVA素材のグリップに変更した。 これは、垂直型のロッドホルダーにセットすることを想定し、 何度も差し込むことを考えて、 コルクより削れにくいEVAを採用した。

ラグナ
オフセットハンドル(グリップジョイント)を採用

徹底したテストを繰り返し、ダウンリガー専用… しかも琵琶湖をメインとしたビワマス・スペシャルと言って 過言でない、専用ロッドが完成したのである。

尚、4月下旬ごろ、初出荷になりますのでご期待下さい。

4.2kg
68cm 4.2kg 昨年記録したレコードフィッシュ

ラグナの詳細ページはこちらから

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ビワマス ダウンリガー専用モデル

 ラグナ < ラグナ >



構想が持ち上がったのが、2010年暮れ。        

琵琶湖 北湖にてレイクトローリングを開拓してきた、

F氏からの提案から始まった。


ビワマスをターゲットにおいた専用ロッドの開発である。

氏からの要望は、ダウンリガー専用モデルであること。

これは、ビワマスの生態を考えた上で

非常に理にかなった釣法であることが分かる。

 レイクトローリング



まずは、ビワマスの生態から解説したい。

夏,湖中での遊泳層は水温15付近,

すなわち水深1520mの躍層直下で捕食時にのみ

水温2025の表層に出撃し,群れアユを捕食するらしい.

高温で餌の多い表層で捕食し,低温の躍層下で休息するのがふつうで,

夏季の琵琶湖の水温が上下で大きく違うことを巧みに利用して生活している.
食性:河川生活期の稚魚は小型の水生昆虫や陸生昆虫を捕食し,

湖中の未成魚はヨコエビなどの甲殻類を,

成魚は湖中のアユやイサザなどの魚類とヨコエビを主に食べる.

~(独)国立環境研究所HPより引用~

ビワマス
 

以上のことから、比較的ディープレンジにおいて
生活圏を持っている魚であり、

釣り方としてダウンリガーによる深場を狙うことが近道である。


状況によっては、20m
~30m以深までを狙うこともあり、

時として70cmを超えるビックフィッシュとの遭遇もある。

なかなか、手強いターゲットである。



しかも、甚だ美味とのことだ。
ゲームフィッシュとしても手強いうえ、
美味しいとならば、
釣り師として是非釣ってみたい魚といえる。 



ロッドの紹介は、『ラグナ LN762L』へ引き続きます。



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New SWAT ~求めたモノは、個性~


SWATロゴ3



SWAT全体写真


既存アイテムのコンセプトを追求させたモデルと、
新たな分野にチャレンジするモデルなど、
個性豊かなモデルに仕上げました。

2005年、次世代モデルのシーバスロッドとして開発され
リリースされた『SWA
T』シリーズ。




スタンダードモデルに加え、翌年にはディスタンスモデル
ワインドモデル・フィネスモデルなど、
進化を続けるシーバスタックルに合わせたモデルを発表。

5年の歳月で素材・パーツにも進化が進み、
新たなルアーの発表が相次ぐなか、
より細分化していくタックルを求め、
2010年より開発がスタート。

メディアを賑わす月並みな言葉を付けたところで、
必ずしも良いロッドになるとは限らない。

『本物であること。』『王道であること。』

ただ王道であっても、
『個性を重視したモデルであること』に拘りました。

既存のアイテムにおいて、
当時の技術では成しえなかったブランクを、
最新の技術と2シーズンにおよぶ徹底した開発において
形にすることが出来ました。

SWATネーム部

今回発表するのは、シーン別に合わせた5機種。
港湾エリア、大型河川を中心としたモデルが中心となります。


2012年、TENRYUが発表するシーバスロッドは、
エゴイズムの塊といっても過言ではない
個性を持たせたシリーズです。


今後の追加機種など、目が離せないシリーズとなることでしょう。



http://fishing.tenryu-magna.com/shore/swat.html


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転換期

 

19635月、グラスファイバー素材を使ったロッドの生産を始める。いわゆるグラスロッドである。


時代は、この素材により大きな転換期を迎える。


グラス繊維を使ったプリプレグ(繊維の布)の成形技術を取り入れ、釣竿は革新的な進化を遂げる。

グラス製ロッド
デザインは六角竿と同型のグリップを採用していた


一般的なジョイント(継ぎ)もあったが、
グラスロッドの登場により、振り出し式の竿も可能となった。
軽量化とコンパクト性が爆発的な普及を果たす。


振り出しガイド
ガイドの形状・素材などをみても、発展途上が伺える。


グラスロッドタグ
アカメと表記されている。

高度経済成長期にともない、
趣味の多様化もあり、釣り文化も奥深くなってくる。
生産の効率化や、品質安定を図れることもあり、
釣竿は手工業から、近代工業への進化していくのである。

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