Staff BLOG

ロッドメーカー天龍(テンリュウ)のブログです。新商品紹介や釣具開発の裏話、釣りコラムなどロッドの特徴を綴っています。

SW71ML  開発秘話  Vol.2

 SW71ML  開発秘話  Vol.1 の続き →






初めから作り直すこととなった、

ジャーキング専用ロッド





SW71ML








まずは、センターピースで作った試作と
同じアクションを 1ピースのブランクで
作ることからです。












ワンピース初回のブランクは
パワーが過剰すぎてダメ出しを頂く。
なかなか事は運ばない (-_-;)











何度かの失敗を繰り返し、
同レベル(センターピースの最終プロト)まで
ブランクが出来た。
持ち運びを考慮して、
グリップ脱着のタイプとしました。

SW71ML










だが、まだ同じレベルである。
求めるのは 『 動き 』 を重視したアクション。












それは、
素直に曲がるブランクがあってこそ可能になる。
極端に曲がるクセがあったので、
これを解消していく。










ティップからベリー、バットまで無理なく曲がり、
追い求めていたアクションが出来ていく。












グリップ脱着タイプにして、別な利点も見えた。
ウェイトバランスをグリップ寄りになったことで、
モーメントが手元中心となり、
ジャーキング時の負担を軽減できたのです。












バット部の太さも、
やや太めにしたことも
バランスを良くした要因とも考えられます。











ここまで簡単に書いたが、
既に2シーズンの半ばまで来ています。
シリーズ発表まで、あと半年。
ギリギリまで調整が続きます












日本海側、太平洋側の小中河川。
また、都市型エリアを中心に、
実釣による最終調整を繰り返しました。













余談ですが、静岡でテストして頂いた方より、
磯でのテストでヒラスズキともファイトしたとのこと。
ハッキリ言って無謀…
足場の問題など、
無理なファイトを強いられた様だが、
トロフィークラスを手にしたと連絡を頂いた。
(真似しないで下さい…色々と危険です)













数か月後、納得のいくレベルとなった。

現代版ジャーキングロッドの完成です。














最後に…



このロッドは、ルアーを限定していません


ジャーク出来るモノなら、
スペック内であれば全て対象になります。








ジャークベイト、ペンシルベイト
リップレスベイトなど
何でも良いでしょう。










これは、ユーザー側に
遊び心を残して置きたかったのです。











1つのルアー専用といったモノを作るのも一理あります。
ですが、状況を把握し試すことに
釣りの楽しみがあると信じています。











だから、自由にルアーを操作して頂きたかったのです。










リーリング中心の釣りから、
アクションすることが中心の釣りへ。









これが正解かどうかは分かりません。
時には、それが全てを凌駕するかもしれません。










この楽しみを体感したとき、
新しい扉を開けることでしょう。
ぜひ、手にとってみてください。



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SW71ML  開発秘話  vol.1

SWATロゴ3 






SW71ML  Jerkin'







釣りがマンネリ化したアングラーへ送る

ジャーキング特化型、マニア向けロッド。





SW71ML







このロッドを開発するにあたり、
当初は簡単に出来るモノだと考えていた。










それが、シリーズ中で一番長い時間と、
多くの試作を作るモノとなってしまったのです。










企画を考える発端は、
北陸のカリスマアングラーからの提案でした。










「 ジャーキングのロッドが欲しい 」









面白い!
こんなロッドを作ってみたかった。









しかし、既に他メーカーでも同じような
コンセプトのロッドは存在していた。










同じようなモノなら要らない。
作りたいのは、

現代版のジャーキングロッドであり、

唯一無二のモノである。








まず、3つの要素から。


・感度よりもルアーの 『 動き 』 を重視したアクション。


・連続するジャークによる負担を少なくするバランス。


・太目のラインシステムや
 ナイロンラインの使用も考慮した大口径ガイド。







このファクターを盛り込み、試作を作る事となったのです。











ガイド比較
左が71ML  右は83LML
ガイド径の大きさの違いが分かる













試作とテストを繰り返し、
理想に近づいたモノが出来きた。









長さとして 7ft ほど、パワーとして MLクラス。
何本もの魚をキャッチし、
OKを出す寸前で ストップ が掛かる。









それは、 2ピースだということ。
持ち運びを考えて
センターピースのモノを作っていたのだが、
ここで、考えが浅かったのに気づく。










上記に上げた要素のうち、

『 動き 』 を重視したアクションを求めていた。











それは、1ピースなら

更に良いアクションを出すことが
出来ないだろうか?…ということです。










どんなロッドでも、1ピースが理想である。
だが、持ち運びなどを考えて 『 継ぎ 』 になる。









今回の長さを考えると、
センターピースにする必要が無い。





バスロッドに例えると、
7ftクラスで1ピースのモノは多い。
それは、理想を突き詰めていくうち、
自然とそうなったのではないだろうか。










ブランクを作れるメーカーであって、
ここは妥協したくないところだ。










これが、開発を長引かせる事となる。








鉄芯(マンドレル)からの調整が必要になってくる。
むしろ全てが最初からになるのです。
既に開発が始まって、1シーズンが過ぎていた…。





→ vol.2 に続く。
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ライトゲーム 限界チャレンジ



 HORIZON LJ


offshore

HLJ61S−M
ライトタックル限界チャレンジ

ライン設定20ポンド
(リーダー制限なし)




どこまでチャレンジ出来るのだろうか?




PEラインも細くて強くなり、
1号クラスでも、20ポンドほど
直線強度が出る時代になった。




では、このラインを使って、
どこまでの大きな魚と出会えるのか、
チャレンジしたくて開発を始めた。




ベイトタイプは、
モンスター太刀魚と考えていたので、
スピニングタイプでは、
青物をターゲットとした。




ジグのMAXは、200g。
使いやすいウェイトを、
150g程度に設定。




ライトタックルを基準としているので、
細身のシルエットのショートジグをメインとし、
スローなジャークのジギングを主体とした。




イナダが釣れ出したとの情報から、
手始めのテストを始めた。


1kgクラスがメイン。
…相手にならない。
MLクラスのパワーでも十分であった。




3kgクラスのカンパチも混じり、
なかなかのファイトをみせたが、
バットまで絞り込まれる事は無かった。

カンパチ



太平洋、日本海。
イナダ〜ワラサ級と
各地でテストを繰り返してみた。



ワラサ


楽しいファイトを見せるが、
まだ、限界とは言えない。





年の暮れ、ブリが釣れ出していた。
隣の方は、オーシャニアなど
強めのタックルで釣っていた。




気が知れた方たちとの同行だったので、
試しに、このロッドでジグを落としてみた。
(周りに迷惑を掛けることもあるので注意したい)




一回目のヒット。
…が、フックオフ。
フッキングが甘かったのか…。




再投入したところ、
すぐにヒット。
強めのフッキングをしたので、
今回はバッチリのようだ。




10分程度のやり取りだっただろうか、
観念して浮いてきた。

ブリトニー


9kgクラス。
なかなかのファイターだった。



周りの方のご配慮や、
船長さんから助けて貰ったうえで
捕れた魚だと感じています



今のところ、
ここまでがチャレンジの結果です。



まだ、限界は上のような気がします。




チャレンジ出来るようであれば、
どこかで、限界を見てみたいと思います。




皆さんからのご報告が楽しみです。
ぜひ、このロッドの面白味を
体感してみて下さい。




テストタックル
ロッド : ホライゾン HLJ61S−M
リール : S社4000XG
       D社3500
ライン : PE 1 号(20ポンド)
リーダー : ナイロン25ポンド
ルアー : TGベイト100〜120g
       カリボソジグ 120〜150g
       スキルジグ 150g
       …等々。

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ドラゴン級 モンスター太刀魚 専用ロッド


HORIZON LJ

 
HLJ61B−FM
モンスター太刀魚専用ロッド。

ターゲットは、

『 指10本クラス 』

太刀魚でこんなにデカくなるのか…。
タチウオ

一般的な太刀魚と比べると、
限界とも思えるサイズである。


地域によっては、200gのジグを背負わせないと、
棚を狙えない潮流の場所もある。
100m以上のレンジを狙うことも多い。


しかも…アタリが分かりにくい…。
非常に厄介なターゲットだ。


そんなターゲットを、ライトタックルで釣りたい。
そんなことから、開発を始めた。


今までのタックルは、
ライトタックルだと、MAX120g程度。
その上は、本格的な近海ジギングのタックルであった。


必要としたのは、
ジグザムシリーズと、オフショアライトシリーズの中間。


先に述べたとおり、
200gまでのジグを操作でき、
ディープレンジでもアタリを捉えられる物が欲しい。


ティップは、マグナフレックス。
強烈で重い引きを受け止める、パラボリックアクション。
ベリーからバットのパワーは、
ジグザムに匹敵する強さを持たせた。


別に、捕るだけならジグザムを使えば良いのだが…。
やっぱり、ゲームとして楽しみたい。




ここで、1つ。この竿で面白いポイントをお教えします。


フォール中において、
このソフトなティップを注視していると…
Short Flex tip

ティップが震えるのである。

これが、ターゲットからのコンタクトであり、
即フッキングすると、バッチリ掛かる。


太刀魚を狙うと、
よくラインを切られることが多い。
(メインラインを噛まれると、どうしようも無いのですが・・・)


特に集中するのが、フォール中

こんな時、ティップを見ていると、
フォール中のバイトを見て分かるのだ。


プルッ プルッ! とティップが動くのです。
コツは、ティップを注視!以上!
(船酔いにお気を付け下さい)

以前、高知の大先輩に教えて頂き、
目から鱗でした。

ぜひ、実戦で試してみて下さい。


ちなみに、指13本まで写真で見た事があります。
まだまだ、海の中は分からないものです。
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NEW ライトジギング スペック



 HORIZON LJ

HORIZON  LJ

ベイエリアにおいて、パイオニアであった
『オフショアライト』の正統進化シリーズとして、
遂に、この春『ホライゾンLJ』が発売となります。





ブランクを形成するマンドレル(鉄芯)から、
アクション、パーツ1つに至るまで、
全てを再構築したシリーズです。




無駄を徹底的に廃し、
ブランクは贅肉を削ぎ落としたアンサンド・フィニッシュ。
カーボン本来のパワーを感じられます。




ベイトモデルには、マグナ・フレックス製法を活用し、
ショート・フレックス ティップを実現。
従来の機種よりグラス部を短くし、
ダイレクト感とフォール中のバイトを
絡め取るアクションを実現しています。
Short Flex tip



ガイドは、モデル別にガイドを変化させ、
ベイトタイプは、ティップにLDBガイド、
それ以降をKガイドを選択。
糸絡みによるトラブルを
極力減らせる仕様となっています。
KWガイド


スピニングタイプには、全てKガイドを選択。
青物までを視野に入れる為、ティップ部のガイド径を
太目のリーダーシステムでも、抜けが良い大きさを選んでいます。
KLガイド


ベイトモデル   3機種
HLJ64B−FL (Flex)
HLJ62B−FML (Flex)
HLJ61B−FM  (Flex)



スピニングモデル 3機種
HLJ63S−L
HLJ62S−ML
HLJ61S−M



以上の機種になります。ご期待下さい。
また、各機種の紹介もしていきますので、
ご興味がありましたら、チェックを宜しくお願いします

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Laguna LN762L  ~ビワマス・スペシャル~

ラグナ <ラグナ>

開発名: 琵琶湖ビワマス・スペシャル
機種名: LN762L

ラグナ

琵琶湖でのテストが始まり、既存モデルの比較検証から始まった。
一般的にレイクトローリングにおいて、
レッドコアラインを用いたモノがセオリーであり、
もちろん弊社商品もレッドコアラインを中心としたモデルの製造をしている。

浅棚(水深10m程度)にターゲットが居る場合ならまだしも、
20mを超えたディープレンジではダウンリガーのシステムが活躍することになる。

ラグナ


既存アイテムでは6ftの規格が2機種あり、
ダウンリガーにも併用出来るモノではあったが、
これはレッドコアも使えることを考慮したアクションであった。
メインロッドの内側での使用を考慮しての長さであり、
ダウンリガー専用とは言い難い。

10ftの機種は、アウトリガーを考えた オーソドックスなレングスである為、
ダウンリガーを行うには取り回しの面で長く、
船上において何本ものロッドを出すことを考えると長さが邪魔をする。


そこで行き着いたのが、7.6ftというレングスである。

アクションは、7:3のカーブを描き、
トロール時には、バットがしっかりと残っている。

テストロッド
写真は試作ロッド(カラーはグリーンになります)

ブランクの製法には、Magna Flex製法(マグナフレックス)を用い、
メイン素材としてグラス素材を使い、 ティップ部には超ソフトなグラス素材をチューブラー状のまま繋ぎ目を排した特殊製法で成形されている。

このティップはターゲットがバイトしてきた際に、ダウンリガーのクリップからラインが外れても、 一定のテンションを保ち易く、 非常にバレにくい特性をもっている。

ラグナ

バットパワーは、レコードクラスの大物が来ても、 余裕を持って対処出来るパワーを持たせてある。 これは、何本ものロッドをセットしたことにより、 狭いスペースでのファイトを想定しての事だ。

リアグリップには、EVA素材のグリップに変更した。 これは、垂直型のロッドホルダーにセットすることを想定し、 何度も差し込むことを考えて、 コルクより削れにくいEVAを採用した。

ラグナ
オフセットハンドル(グリップジョイント)を採用

徹底したテストを繰り返し、ダウンリガー専用… しかも琵琶湖をメインとしたビワマス・スペシャルと言って 過言でない、専用ロッドが完成したのである。

尚、4月下旬ごろ、初出荷になりますのでご期待下さい。

4.2kg
68cm 4.2kg 昨年記録したレコードフィッシュ

ラグナの詳細ページはこちらから

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ビワマス ダウンリガー専用モデル

 ラグナ < ラグナ >



構想が持ち上がったのが、2010年暮れ。        

琵琶湖 北湖にてレイクトローリングを開拓してきた、

F氏からの提案から始まった。


ビワマスをターゲットにおいた専用ロッドの開発である。

氏からの要望は、ダウンリガー専用モデルであること。

これは、ビワマスの生態を考えた上で

非常に理にかなった釣法であることが分かる。

 レイクトローリング



まずは、ビワマスの生態から解説したい。

夏,湖中での遊泳層は水温15付近,

すなわち水深1520mの躍層直下で捕食時にのみ

水温2025の表層に出撃し,群れアユを捕食するらしい.

高温で餌の多い表層で捕食し,低温の躍層下で休息するのがふつうで,

夏季の琵琶湖の水温が上下で大きく違うことを巧みに利用して生活している.
食性:河川生活期の稚魚は小型の水生昆虫や陸生昆虫を捕食し,

湖中の未成魚はヨコエビなどの甲殻類を,

成魚は湖中のアユやイサザなどの魚類とヨコエビを主に食べる.

~(独)国立環境研究所HPより引用~

ビワマス
 

以上のことから、比較的ディープレンジにおいて
生活圏を持っている魚であり、

釣り方としてダウンリガーによる深場を狙うことが近道である。


状況によっては、20m
~30m以深までを狙うこともあり、

時として70cmを超えるビックフィッシュとの遭遇もある。

なかなか、手強いターゲットである。



しかも、甚だ美味とのことだ。
ゲームフィッシュとしても手強いうえ、
美味しいとならば、
釣り師として是非釣ってみたい魚といえる。 



ロッドの紹介は、『ラグナ LN762L』へ引き続きます。



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New SWAT ~求めたモノは、個性~


SWATロゴ3



SWAT全体写真


既存アイテムのコンセプトを追求させたモデルと、
新たな分野にチャレンジするモデルなど、
個性豊かなモデルに仕上げました。

2005年、次世代モデルのシーバスロッドとして開発され
リリースされた『SWA
T』シリーズ。




スタンダードモデルに加え、翌年にはディスタンスモデル
ワインドモデル・フィネスモデルなど、
進化を続けるシーバスタックルに合わせたモデルを発表。

5年の歳月で素材・パーツにも進化が進み、
新たなルアーの発表が相次ぐなか、
より細分化していくタックルを求め、
2010年より開発がスタート。

メディアを賑わす月並みな言葉を付けたところで、
必ずしも良いロッドになるとは限らない。

『本物であること。』『王道であること。』

ただ王道であっても、
『個性を重視したモデルであること』に拘りました。

既存のアイテムにおいて、
当時の技術では成しえなかったブランクを、
最新の技術と2シーズンにおよぶ徹底した開発において
形にすることが出来ました。

SWATネーム部

今回発表するのは、シーン別に合わせた5機種。
港湾エリア、大型河川を中心としたモデルが中心となります。


2012年、TENRYUが発表するシーバスロッドは、
エゴイズムの塊といっても過言ではない
個性を持たせたシリーズです。


今後の追加機種など、目が離せないシリーズとなることでしょう。



http://fishing.tenryu-magna.com/shore/swat.html


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