ロッドメーカー天龍(テンリュウ)のブログです。新商品紹介や釣具開発の裏話、釣りコラムなどロッドの特徴を綴っています。
九州南部は相変わらずの猛暑続きであるが、
台風も来ず、海は非常に穏やかである。
それなら夏の風物詩である
メッキを釣ろうとアルミボートで出船する事にした。
朝方からタックルを車に積み込み、
ボートをカートップして、いざ出発!
港につくと予定通りのベタ凪。
同行のチームメンバーの津留氏と二人でさっさと準備を済ませ出航した。
波除けの沿岸にあるテトラをトップで叩いていく。
今回使用したのは、60cmクラスのメッキ用として ボルテックス71B―HHと
ヤズやネイゴ用として マスタープラン80L の2種類をチョイス。
テトラをハッキリと目視できるようになると同時にキャスト開始。
テトラから40m近く距離をとり
テトラギリギリにキャストしアクションを加えながらリトリーブ。
ボルテックス71Bは本来ロックフィッシュ用のロッドであるが、
操作性やアキュラシー性、そしてバットパワーも十分あり、
この釣りにピタリとハマッていた。
しばらく繰り返していると突然、水飛沫があがった!
確かな手ごたえがロッドに伝わる。
ガッチリとフッキングをいれ、
ストラクチャーから強引に引き離し、一気に寄せてくる。
キャッチしたのは40cmのメッキであった。
その後も30〜40サイズのメッキが釣れるものの狙いのサイズは出ない。
船を流しながら進んでいくと水面に小ナブラを発見!
マスタープランに切り替えて小型のペンシルをキャスト。
すると一投目から水面が炸裂した!
正体は35cm前後のネイゴとヤズである。
一時間ほど二人で入れ食いを堪能したところで、暑くなりだし納竿とした。
TackleData
Rod : ROCK EYE VORTEX RV71B-HH
Reel : DAIWA Z 2020HL
Line : PE 2号 & Leader 40lb
Lure : Red Pepper Magnum , TD-pencil , Range Popper
Angler : Kuranaga
JUGEMテーマ:フィッシング
SWAT SW83LML-BC(Tidal Walker)
既に弊社HPをチェックしていた方ならお気づきでしょう。
スワットのベイトタイプに追加があります。
告知もしていなかったのですが、
いつ発売になるのか、問い合わせを沢山頂いています。
シーバスのベイトタイプを求める方が増え、
マスタープランのベイトタイプは、
気づいたら売り切れ状態。
(スミマセン在庫切らさないように努力致します)
SW83LML-BC は、
12月初旬には店頭に並ぶと思います。
このアイテムは既存の SW83LML のブランクを使い、
ベイト仕様にチューンした機種になります。
求めたのは、『徹底したアキュラシー性能』。
橋脚・バース・岸壁際・杭などタイトに攻めたい際、
ギリギリのキャストを求められます。
スピニングよりも慣れも必要ですが、
スプールの回転で距離をコントロールし易いので、
こういった場所で威力を発揮します。
ブラックバスのタックルに例えると、
強引なファイトが可能という点以外に、
ピンスポットへのキャストに向くという点で、
市場にはベイトタックルが多い理由となるでしょう。
さて、気になるのは他の機種との違い。
旧スワットSW82ML-BC
マスタープランMP86ML-BC との比較をしましょう。
SW82ML-BC、MP86ML-BC 両機種に言えるのは、
ティップの先端まで緩やかに曲がる、
レギュラーテーパーのアクションになります。
SW82ML-BC の方が、若干張りが強く、
やや抵抗の強めのプラグや、
テールスピン等に向いていました。
MP86ML-BC は、ロッド全体にしなりが有り、
『ノリ』を重視する方に向いた機種です。
SW83LML-BC は、レギュラーファーストとなり、
パワーを半ランク下げたことで、
2機種と比べると繊細に感じられると思います。
ティップの『しなり』を活かせ、
2機種に比べると細かなコントロール性能が
アップしています。
反面、パワーを落としている分、
大型プラグ等への対応は落ちます。
もしビックプラグ(1oz以上)を使うなら、
SW88H-BC(Limit Breaker) をお勧めします。
さて次回は、実釣でのレポートを紹介します。
→ SW83LML-BC インプレッション