Rayz Spectra RZS4112S-LL / RZS4112B-LL― Twitchin’ Custom:シリーズの軸となるLLクラス

初代スペクトラ RZS51LL(Twitchin’ Custom)は、軽量ルアーからやや重めのルアーまで幅広く対応し、渓流域を広くカバーできた名作だった。
その完成度が高かった分、後継モデルとなるRZS4112S-LL / RZS4112B-LLの開発には、越えるべきハードルも大きかった。

だが、最終的に「渓流で迷ったらまずこの1本」と言える性能に到達している。
今回は、その特徴を深掘りしていく。

【コンセプト:Twitchin’ Custom】

レイズシリーズで脈々と続いてきたTwitchin(トゥイッチン)の思想を、エキスパート向けに正統進化させたのがTwitchin’ Custom。

根幹にあるのは2つ。
・軽量ルアーを精度よくキャストできること
・繊細な操作に高い追従性を持つこと

Twitchin’ Customは、この基軸をさらに高いレベルで体現するために設計されている。

【タックルバランス】

リール:S社C2000番 / D社LT2000番(200g以下)
ライン:ナイロン4〜5lb、またはPE0.3〜0.6号+リーダー4〜5lb
ルアー:ミノー3〜5g、スプーン&スピナー3〜8g

一般渓流域で扱いやすいウェイト帯に最適化されている。

【スピニング(SP)とベイト(BC)の違い】

SPとBCは同スペックでもブランク特性をわずかに変えている。

SP:張りを残しつつ、操作性を重視
BC:SPよりもバットがわずかに入るアクション → スムーズなキャストが可能

ただし、スペクトラシリーズのブランクは、操作性を優先した“適度な張り”が基準。
柔らかく曲がりすぎるとキャストは楽になるが、トゥイッチでティップが戻らず、一瞬の“間”が生じる。
そのロスを排除するため、どちらのモデルも俊敏なティップレスポンスをキープしている。

【初代との比較:なぜ4’11″なのか?】

今回の最大の変更点は“全長”。
初代より短くなっているが、それには明確な理由がある。

● リアグリップを短くしたため
初代はモーメントバランスを優先し、リアグリップを長めに設定していた。
しかし、渓流ではオーバーヘッドキャストが行える場面は限られ、サイドハンドやフリップキャスト、バックハンド(逆手)など、シングルハンドでの操作が主流になる。

ワンハンド操作を前提にすると、長いリアグリップはレスポンスの鈍さにつながる。
現行レイズやインテグラルでリアグリップを短くしてきたのも、この理由による。

● フォアグリップも短く設定
人差し指をブランクに乗せて操作するスタイルに最適化。
軽量化だけでなく、操作へのダイレクト感も向上している。

初代を愛用していたアングラーにこそ、この違いを実感してほしい。

【他モデルとの違い】

選択の基準は「ルアーウェイト」と「フィールド規模」。

モデル 向いている状況 ルアー
RZS47(Twitchin’) 浅場・近距離・2〜4g中心 軽量ミノー
RZS4112LL(本記事モデル) 一般渓流ほぼ全域 3〜5g中心
RZS51(Jerkin’) 開けた渓流・清流域・流れ強め 4〜6gや強抵抗プラグ

「僅かな差」と思うかもしれないが、現場ではその差が釣果に直結する。
“ちょうどいい”タックルは確実に結果を変えてくる。

【次世代スペクトラの基軸】

渓流ルアーフィッシングにおいて、この411LLは“基軸”となるモデルだと思っている。
フィールドやルアーに応じて47や51も使い分けるが、最初に手に取るのはおそらくこの1本になるだろう。

初代RZS51LLを使ってきたアングラーにも、新型Twitchin’ Customの完成度を触って感じてほしい。
開発者としての答えが、このロッドに詰まっている。

Staff Funaki

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