Staff BLOG

ロッドメーカー天龍(テンリュウ)のブログです。新商品紹介や釣具開発の裏話、釣りコラムなどロッドの特徴を綴っています。

聖地と呼ばれた地へ (前編)



旅の始まりは、いつも突然だ。


不意にビッグボスから釣りに誘われる。


行き先は『銀山湖』。


そこへ行こう!…と言う。


日程を調整し旅の準備に取りかかった。


とりあえず2日間の釣行が出来そうだ。


初日をルアーのキャスティングで狙い、


2日目はレイク・トローリングを試す予定とした。










銀山湖を簡単に説明すると正式には奥只見ダムと呼ばれ、


新潟県と福島県の県境に位置し発電用に建造された大規模なダムである。






かの文豪 (開高健氏) が釣り旅として綴ったエッセイに出てくる湖だ。


大型のイワナが釣れる事で一躍人気となり、


秘境にある湖であったことから聖地と呼ばれる様になった。


一昔前までは秘境そのものであったらしいが、


高速道路が整備された事で


東京都心から車で3〜4時間あれば着いてしまうだろう。










ダム建設をする際に作られたトンネルはシルバーラインと呼ばれ、


初めて通るとイツになったら終わるのか…と思えるほど長く感じる。


一時期、乱獲により数を減らした魚達であったが、


『奥只見の魚を育てる会』などの尽力で、


秋には無数の大型イワナが


渓流へ産卵しに遡上する姿を取り戻したとの事だ。






ネット上で探せば、口に拳が入るサイズのイワナの写真など、


釣り師として心踊る情報ばかりが入ってくる。


ただ経験者より助言を頂くと、


そんなに簡単には釣れるモノじゃないとも言う。


期待ばかりが高鳴り、あれもこれもと色々タックルボックスに詰め込んだ。










今回お世話になったのは、銀山平で民宿を営む『村杉』さん。


宿泊から食事は勿論、貸ボートの手配もしてくれる。


文豪が長期滞在をした宿でもあり、


所縁の地としてファンが訪れる事も多いようだ。






さて、実釣。


宿主の親父さんより頂いた情報では、


今年は記録的に雪が少なく湖は減水しているとのこと。


従って例年より水温が高いため、


少しでも冷水のエリアで実績が出ているとも言う。


初日はキャスティングで狙うつもりだ。










ボートが主体なので7ft前後の長さが使い易い。


ワカサギやハヤが餌となる様で、


ミノーやスプーンなど各サイズ別に色々と用意してみた。


幾本もの川と沢で構成されたダム湖であり、


端から端まで行くには一時間以上の時間が必要とのこと。


まだ何も分からないので、とりあえず全てのポイントを見て回るつもり。









早朝、手早く用意を済ませ静まり返った湖に繰り出した。


初めはボート桟橋から近い、北ノ又川のインレットから探ってみる。


7cm程のミノーを中心に、重さ別のスプーンをレンジ別に投げ分ける。


雰囲気は抜群だが、何も手応えがない。


人気ポイントだけあってスレているのだろう。













そこから一気に、中ノ岐、片貝沢、大津岐、恋ノ岐まで探った。


ポイントに着いたらエンジンを止め、


風や湖流を頼りに岸沿いに船を流しながらキャストを続ける。


透明度が高いため、およそ10m程の湖底が見える場所もあった。


小さな沢が流れ込んでいるポイントでは、


目測だが50cmを越えたサイズの魚がルアーを追うのも見えたが、


私と目が合った瞬間には戻っていってしまった。


おそらくイワナだろう。


暫く胸の高まりが止まらなかった。










ここまでで、既に8時間以上の時間が経っている。


そろそろ釣れてくれても良いのでは?


岩盤が続く崖の中に、赤土で出来た岬があり、


風や湖流が当たる面を重点的に探ると時おりチェィスがある。


太い流れが残っているインレットには、


40cm級のイワナを何匹も見つける事が出来た。


やはり聖地とだけ呼ばれる事だけはある。


魚のサイズが良い。ただ簡単には釣れてくれない。


これは私の腕が未熟だからだろう。










小さな魚が群れていたので、


小型のスプーンを投げるとバイトがあった。


その正体はウグイ。


偏光グラスで水中を凝視すると、無数に群れているのが見える。


これらはイワナなどが捕食するベイトとなり、


魚が大型化する要因になっているのだろう。













最後は桟橋がある北ノ岐に戻り、目に着くポイント全てを探った。


12時間キャストを繰り返したが、


結局は本命を釣ることは出来なかった。


簡単には釣らせてはくれない様だ。


こうして初日は洗礼を受けて終わった。






宿に戻り、ささやかな晩餐を開く。


宿の主人は2代目で、


開高氏とも釣りを一緒に行っていたと話してくれた。


また出てくる話が面白く、聞き入っている内に夜中となってしまい、


翌日の打ち合わせだけして布団に潜り込んだ。






後編に続く 『 聖地と呼ばれた地へ(後編)』






TackleDate

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Rod : Rayz RZ65ML (Jerkin'-HD)

Reel : #2500class

Line : Nylon 6lb

Lure : Woodream Arbor 70F

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Rod : Rayz RZ75ML (Variable-Shooter)

Reel : #C3000class

Line : PE 0.6 & Leader 7lb

Lure : ぷらぐ屋工房 エッサ 7cm

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Rod : Rayz Integral RZI75MLM-4

Reel : #C3000class

Line : PE 0.8 & Leader 10lb

Lure : 忠さんのスプーン 7〜10g

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Rod : Rayz RZ85MH-BC

Reel : #100class

Line : PE 0.8 & Leader 12lb

Lure : 忠さんのスプーン 18〜20g

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Wear : Tenryu Cap (DG)

Angler : Big Boss   &  Funaki





















JUGEMテーマ:フィッシング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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