HORIZON Progressive HPG632S-ML
Length : 6'3"(ft)
Sections : 2(pcs)Detachable handle
Lure Wt : MAX150g Best120g
Line : PE MAX 2.0
Drag MAX : 3(kg)
〝ネギング〟カスタムモデル
今作はネギング向けに設計した専用モデルとして開発した。
既にウワサで聞いている方や、ネギングを初めて聞く方も沢山いるかと思う。
今回はネギングの釣り方やタックル設定など、色々と説明していきたい。
【ネギングとは】
ネギングとは「根魚ジギング」を略した造語との事で、
根魚が多く釣れるけれども大型の青物までも釣れてしまう事で人気急上昇の釣りだ。
ネギングの創始者でもある島根県の遊漁船(船長)から教えて頂き、
これでもか!と圧倒的な釣果を見せられたことで開発を始めるキッカケとなった。
タックルはライトジギング(メインラインPE2号程)のクラスであり、
テクニカルであり攻めの姿勢を強く感じられる釣り方であるのが特徴だ。
ジグで魚を誘い出し、強烈なバイトを誘発させ、瞬間的なフッキングと
ライトタックルでのテクニカルなファイト。
これを体験してしまうと、クセになってしまう釣りである事は間違いない。
【ロッドの特徴】
・ブランク
全体的に張りがあるレギュラースローテーパー。バットにはCNTを採用。
マグナフレックス製法はあえて採用せず、メタルジグの操作性を重視。
・ガイド
足高のKガイドをバットに採用し、ラインの抜け感を向上。
・グリップ
リールシートからグリップエンドまでの長さを、他の機種に比べ長くし、
ストレートポンピングでのファイトが行い易い様に設定。
上記のブランク、ガイド、グリップの要素を踏まえたうえで下記の
釣り方やタックル設定を読んで頂くと理解が早いかと思う。
【釣り方】
①キャスト
どんな水深であっても、アンダーハンドのチョイ投げでキャストを行い、
ラインの角度をやや斜めにする事が1つ目の肝だ。
ジグが斜めに引かれる軌道となり、ボトムの障害物に潜むターゲットに
少しでも長くアピールが出来る事が出来る。
テストのメインフィールドとした島根県の海域では、
水深70m前後を探る場合であってもキャストを行った方が
圧倒的に釣果という実績に繋がっていた。
遊泳力のある魚はバーチカル(垂直)に動くルアーであっても、
活性さえ高ければ少しの距離は追ってくれるが、
遊泳力が低い魚や低活性になった魚ほど目の前を長くアピールした方が、
バイトを誘発し易くなるのは想像頂けるだろう。
2~3回ボトムを取り直せば、ほとんどラインの角度は垂直に近くなるため、
そうした場合は回収して再度投入した方が釣果に繋がるはずだ。
②ハーフピッチジャーク
ハーフピッチジャークは、ハンドルを半回転で1回ジャークを入れる事だ。
推奨しているリールだと、ハンドル1回転で最大100cm巻けるとすると、
1ジャークで50cm動いている計算になる。
ワンピッチでも良い場合もあるが、ハーフピッチジャークの方が
ジグに沢山のヒラを打たせることが出来るので、
それだけ魚に対してアピールしてバイトに繋がっていく。
そして重要なのがフォールでのバイトは重視せず、
あくまで『上げ』重視でジグにバイトさせることを意識させる事だ。
これは、習性的に餌を捉えた魚は瞬時に元に居た障害物に戻る為、
フォール重視にしてしまうと主導権を握られてしまう恐れがある。
従って、上げ重視のハーフピッチジャークで細やかな誘いを掛け、
ターゲットにスイッチを入れてルアーを追わせて食わせる事で、
ヒットさせた後も主導権を渡さずライトラインでも、
大物をキャッチ出来る確率を上げることが出来る訳だ。
③ストレートポンピング
ロッドのパワーはライトジギング級であることを考えると、
いざ大物とのファイトはロッドを曲げてファイトするには
限界が生じてくるのは想像出来るはずだ。
せっかくヒットさせても逃すことだけは避けたい。
そこでスロー系ジギングでは一般的になった、ロッドを下げて
綱引きの様にファイトするストレートポンピングが有効になってくる。
ヒラマサなどヒット後に根に走る魚に対して、
上記の②で示した通り〝上げ〟で食わせることでアドバンテージを取り、
ヒット後は顔を根に向けさせない様にファイトさせることで、
タックル本来の強さを引き出しながらランディングに持ち込める。
その為に、リアグリップ長を他の機種よりも長くしてあるのは、
ストレートポンピングを行い易い様にする為だ。
【タックル設定】
リール:D社(3000~3500番)S社(SW4000~SW6000番)
ライン:PE (1.5~2号)
リーダー:ナイロン* (35~40lb)2~3ヒロ
ルアー:メタルジグ(100~150g)
上記の通り、パワーバランスではライトジギングそのものだ。
ただ、PEラインとリーダーの設定には注視して頂きたい。
→メインライン
まずメインのPEラインは1.5~2号と、近年のライトジギングでは
若干強めのライン設定を用いている。
これは根魚だけでなく、不意にヒットする青物など大型魚への対策で、
直線強度を持たせる事でストレートポンピング時に有効的な負荷を掛け、
安心してファイト出来る様にする為だ。
→リーダー
2番目としてリーダーに『ナイロン素材』を使う点だ。
これはキャストを行う際に、出来るだけガイド等に絡まるトラブルを
最小限にすることを狙っての事だ。
どんな水深であっても、チョイ投げ(アンダーハンドキャスト)で
メタルジグの泳ぐ軌道に角度を付けて上げるのが有効になる。
フロロカーボンのリーダーでも可能ではあるが、
ライトタックルであるためにラインが絡むことは避けたい。
何よりも、強いバイト(追わせて食わせる)ことを意識するので、
ショックリーダーとしての面でもナイロンが有効とも思っている。
→メタルジグ
ルアーに関してだが、ショートタイプのスリムなジグが圧倒的であった。
タングステン素材のタイプであれば必然的にショートタイプが多く、
これから始める方でもウェイトさえ合っていれば外しは無いだろう。
鉛素材であれば、出来るだけ短くスリムなタイプで、
引き抵抗が軽いタイプの方が釣果に繋がった様に思える。
【HLJ63S-Lの存在】
既にネギングをご存じの方は、初代ホライゾン HLJ63S-L の存在を知っている方も多いはずだ。
今作のHPG632S-MLのベースとしたモデルであり、
過去の実績においてもネギングで圧倒的な釣果を上げてきた機種だ。
特徴として、素直に曲がるアクションである事と、
少し長めに設定したリアグリップ長がネギングにピタリと当てはまった。
上げ重視の誘いを行い易く、ストレートポンピングにも向いたグリップ長は、
瞬く間に実績を上げると共に人気を集めた。
ただ、初代ホライゾンLJであり、現行シリーズには同スペックは存在しない。
なので廃盤となってから探している方が続出し、
ネギングに使えるロッドの問い合わせは相次いでいた。
現行モデルでは、ホライゾンLJ (HLJ621S-FML) が対応出来るモデルとしている。
もし、お持ちの方であればネギングにも活用できるので、
このモデルから始めて頂くのも良いかもしれない。
【ライトにテクニカルで攻める】
ネギングの釣り方は、他のジギングのスタイルでも充分通用する内容で、
既に青物ジギングなどから応用されている釣り方でもある。
ライトタックルで釣る事が面白く、テクニカルに楽しむかを念頭に置き、
攻めの姿勢で挑むことがネギングの核心部にあると教えられた。
マニアックな遊び方ではあるが、有効性が色々と感じられる釣りでもあるので、
興味があればぜひチャレンジして頂きたい。
詳しくは、動画でも紹介しているので参考にして頂けると幸いだ。
また、近日中にソルトワールドb(Web)でも記事を掲載して頂く予定なので、
そちらも楽しみにお待ち頂きたい。
Staff Funaki
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・ネギング対応モデル①(2019年4月23日掲載)
・ネギング対応モデル②(2019年4月24日掲載)
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