ヘルティックという異端児③

開発秘話 ヘルティック編 第3話

MH66B-LL

コンセプトは、

『 スパルタンなベイトフィネス系ロッド 』

C・N・T素材 を使って得られるモノとして、

驚異的なネバリ強度という面だ。

一般的にフィネス系となると、

どこか弱さが目立つ場合がある。

そこで新素材を使って強いフィネス系を

作ってみようとプロジェクトは動いた。

サンプルを重ねること計7回。

最初の3回はアクション出しをメインに、

後の4回は硬さの微調整のためだ。

全機種同時に発売したかったが、

このアイテムだけ遅れて発売となってしまった。

妥協すれば簡単なのだが、

そこは竿屋としての意地みたいなもので、

とことん磨き上げたい。

そんな事をしていたら半年も遅れてしまった。

(発売を待って頂いた方、スミマセン)

最初の2本のサンプルは、

何か物足りないモノであった。

キャストするだけならOKなのだが、

ファイト時にパワーが無い。

40cm程度のバスに負けてしまう程だった。

想定では50cm程でも負けない、

強力なバットパワーが欲しかった。

同時並行でテストしていたスピニングタイプ、

MH610S-XLのパワーが凄いとレポートがあった。

そこで、このロッドをベースに、

サンプルを作ってみようとなった。

上記写真は、以前のログ『打ち合わせ』で

最終4本の絞り込みの一場面だ。

どうしても気になって、

試作サンプルを片手に

片道400kmを飛んできたキムショー氏の

熱意があった。(もちろん打合せして日帰り)

そして、擦った揉んだして出来上がった。

C・N・T素材

Magna flex製法

マイクロガイド

全て最先端の技術を詰め込んである。

スペックだけでは計り知れないモノがある。

使った人でなければ分からない。

異端児 (HERETIC) の名を捧げるに相応しいロッドだ。

Magna-Impact HERETIC

MH66B-LL

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