渓流域ではない中規模の河川で
ミノープラグを使いきれるロッドが欲しかった。
開発の主な舞台になったのは、
天竜川の上流や木曽川の上流など、
いわゆる本流の中上流(清流域)と呼んでいるエリアだ。
渓流向けのロッドでも釣りをすることは出来る川規模ではあるが、
希に50cmを超えるイワナや虹鱒が掛かる事を考えると適度なパワーが必要となる。
他に想定したのは北海道でアメマスや虹鱒。
本州では中流域まで遡上した桜鱒向けにも丁度良いスペックとなっている。
この機種を作るまで弊社では6ftクラスのロッドだと
ライトアクションのパワーが主体で少し物足りなさを感じていた。
またMLパワーとなると7ft以上の長さとなり、取り回しの面で不満もあった。
欲しかったのは適度な遠投性能と、
少し余裕を持たせたパワーを有し6ft半ば程のレングスが理想である。
想像していたのは、RZ56L(Jerkin')のアクションを長くしたイメージで、
ヘビーデューティ(HD)なモデルとしたかった。
6~7cm程のミノーを主体に、ジャーキングで誘いを掛け続けられるように設定。
お問合せで リアグリップが長いと指摘される。
リアグリップは RZ75ML と同じ長さに設定しているのだが、
それには理由があって太く押しの強い流れの中でファイトしようと思うと、
肘に当たる長さでないとファイト中に手首を痛めてしまうからだ。
またハードなジャークを一日繰り返すと腕への負担も大きい。
ジャークした際に肘に一瞬当たり、
跳ね返る事を意識すると疲労を大きく軽減できる。
取り回しを求めていながら矛盾しているかもしれないが、
この2点を意識して弱冠長めのリアグリップにした理由だ。
もしターゲットサイズが40cm程までで、
軽量ルアーを中心に使用するなら RZ68LML がオススメである。
積極的にジャークで誘い、
規模こそ大きくはないが水量の多い中流河川域で
大物を狙いたいなら間違いなくこのロッドの出番だろう。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング