2日目、夜中まで降っていた雨は止んだ様だ。
ただ風は強い様子で、時おり風切り音が聞こえてくる。
この日は、お昼にフェリーに乗らなければならない。
移動時間を考えると、釣りを出来る時間は正味5時間ほどだ。
支度を済ませ、前日に入ったポイントを調査しに行く。
近くまで車で移動し、スタッフKがポイントを見渡せる高台へ調べに行くと直ぐに戻ってきた。
どうやら予報通りに波が高く、ポイントに近づくのは危険とのことだった。
夜明けが迫ってきており、次の場所に急いで移動を始める。
風裏となる場所は何ヵ所か有るとの事だが、まだポイントに入ったことはない。
風は北西から吹いているため、南側に面するエリアで波風をプロテクトする場所が理想だ。
目星はついてあり、とりあえず近くまで移動して覗いてみると波も高く無く釣りが出来そうであった。
ここで決めるしかない!と気合いを入れ、崖下のポイントへ歩みを進めた。
既に夜は明けている。
急いでタックルを用意して探りを入れいく。
潮は効いている様で、潮目もキャストで届く範囲に出来ている。
ダイビング系のペンシルベイトを結び、キャストを始めた。
一時間ほど投げ続けただろうか、突如として反応が訪れた。
ルアーの背後に波紋を立てて何かがチェイスしており、誘い続けると足元までそれは追ってきた。
ヒラマサだ!それもデカイ。
喰わせきれなかったが、黙視で魚体を確認出来てしまった。
テンションが最高に高まってきた。
前日まで降り続けて溜まっていた疲労も、この時ばかりは何も感じなくなる。
ロングジャークでS字を描いて泳ぐペンシルベイトを使っていたが、喰わせの間が合わない様だ。
やや小型のペンシルにチェンジし、ジャークのピッチを短くして誘いを掛けていく。
スタッフKのルアーにも、大きな水柱を立ててバイトが有ったようだが、フッキングまでには至らなかった様だ。
まだ気配は残っている。
根気よく誘いを掛けていると、私のルアーにチェイスが有った。
喰わせの間を意識してジャークすると、遂にバイトしてきた。
フッキングと同時に一気に潜り、スプールからラインを引きずり出して行く。
体勢を整え、これからファイトと言うところでラインが根に触っている感触が伝わってくる。
ヤバいと思った時には遅かった。ガリガリと擦れた感触の後、テンションが抜ける。
ラインブレイク…私の負けだ。
今となって考えると、もっと強引なファイトをしていれば…など色々と考えてしまう。
タラレバは言い出すと止まらないが、結局は私の力量不足が原因だ。
これを教訓に次に繋げるしかない。
ラインシステムを作り直し、改めて釣りを再開する。
時間は残り少ない。あと2時間ほどが限界か。
潮は満潮を迎え、潮止まりから下げに入ってきている。
やや潮が効き始めてきた時、またチェイスが有った。
しかし、2度ほど水柱を立てるもフッキングには至らない。
本当にもどかしい。
その後も時間一杯までキャストを続けたが、結局バイトは得ることが出来なかった。
帰りのフェリーを乗り過ごすと、次の便は翌日になってしまう。
後ろ髪を引かれる思いで道具を片付け、帰りの支度を整えた。
前日は1日中ロッドを振り続けたが何も得られなかったが、
この日は半日で5バイト、1ヒットを得られたが、結局は釣り上げることは出来なかった。
悔しい思いは次に活かそう再戦を誓い、五島列島を後にした。
TackleData
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Rod : POWERMASTER HeavyCore PMH100H
Reel : STELLA SW 14000XG
Line : VARIVAS CastingPE MAX POWER 4号
Leader : VARIVAS Nylon 80lb
Lure : TACKLEHOUSE BRITT.(170mm 76g)
OWNER 撃投ジグ 60g-105g
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Rod : POWERMASTER HeavyCore PMH100HH
Reel : TWINPOWER SW 12000XG
Line : VARIVAS CastingPE MAX POWER 5号
Leader : VARIVAS Nylon 100lb
Lure : Maria Rapido(230mm 100g)
Angler : Staff K & Staff Funaki
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