TENRYUのトラウトロッド『Rayz』シリーズも、
昨年10周年を迎え 4シリーズ 31機種にもなるロッド群となった。
過去に何度か書いてきたが、ロッド名の由来やシリーズの色など
デザイナー側のコダワリといった面を紹介していきたい。
【名前と色の由来】
Rayzとは、Ray(光)と、z(アルファベットの最後の文字)を掛け合わせた造語だ。
意味として、光の終着点と集合体といった意味を含ませている。
光の三原則は、緑・青・赤の3色で構成されていて、
それぞれが補正しあいながら色のバランスが取れている。
トラウトロッドを3つのカテゴリーに区分して、
ネイティブトラウトの基本を 緑(Rayz)
不可欠な要素を集めた 青(Rayz Integral)
エリアトラウトの要素を入れた 赤(Rayz Alter)…といった様に、
コンセプトを色で分かる様にした次第だ。
それも太陽光をブランクに当てないと分からないくらい、
黒く深いカラーにしてある点もコダワリの1つだ。
では、Rayz Spectraの紫色は?というと、
プリズム現象で光が屈折して分散し虹の様な色を出した際に、
一番外側(端)になるカラーが紫色という点に着目して決めている。
基本から外れてエキスパート向けに仕上げるにあたり、
頂点であり異端の存在であるには紫が良いと考えたからだった。
【温故知新】
全機種に英文字で、Learn a lessen from the past(温故知新)と入れている。
レイズシリーズを立ち上げる前に、天龍の創業者をはじめ有名デザイナーなど
色々な方からの助言があって完成に至っている。
その際に古き良い物を知りながら、最先端にも触れることが重要と教えられた。
TENRYUで代々続くアクション(調子)やフィーリングは尊重しながら、
常に最先端でユーザーがワクワクするロッドにしたいと思っている。
そんな意味をこめて、筆記体で読みにくいが私なりのコダワリを入れている。
既に沢山の方に愛用して頂いており、更に年月を積み上げることで
それぞれにロッドの物語は深みを増していっている。
これからも、この先も沢山の思い出をRayzと共に作って頂きたい。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング