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ロッドメーカー天龍(テンリュウ)のブログです。新商品紹介や釣具開発の裏話、釣りコラムなどロッドの特徴を綴っています。

Rayz Spectra RZS77MMH (Mikija)

Rayz Spectra RZS77MMH (Mikija)

 

・ワイルド向けスパルタンモデル 

 

大型の鱒族から鮭族をターゲットとした、


強めのロッドを作ろうと思い立ったのは今から4年前の春だった。


その切っ掛けは、北海道のフィッシングガイドであるO氏との会話からだ。


北海道や本州の本流域で鱒を狙った釣行はレイズを使っているとのことで、


時にはカムチャッカ等の海外遠征でも出番が有ると言う。


しかし、ヒットしても捕れない魚が居るとの事だった。


強いロッドであるのが前提なのだが遠征など荷物の制限が有り、


様々なフィールドで扱いえるレングスが欲しいと語っていた。


・ベースはRayz RZ75ML 


手始めに本流向けとして定番であったRZ75MLをベースとして、


3ランク程パワーアップしたMHパワーのモデルを作ることに決めた。


大型を相手にするためロッド全体にトルクが必要とされるので、


迷わずバットにC・N・Tをコンポジットしている。


方針としてはスペクトラとして完成させる目的だ。


初回のサンプルをO氏に渡し長いテスト期間に入った。

 

(釣果写真は全てO氏からの提供)

 

最初のレポートではリアグリップが短いため大型がヒットした際に、


肘にグリップを当ててファイトし難く手首が辛いとのこと。


また、トップから2番ガイドまでのリング径も大きい方が良いとの事だ。


パワーは申し分ない様で、レイズ特有のアクションとの相性は良い様だ。


次回のサンプルからは微調整の連続だ。


ガイド位置やリング径のサイズによってキャストフィールが変わり、


配置する位置はファイト時に力を均等に分散するのが理想だ。


全長やグリップの長さ(リールシート位置)によってもモーメントが変化し、


ブランクがいくら良くてもパーツとの相性が悪ければ意味がない。


なおさら、スペクトラの称号に値するには徹底的にテストし吟味が必要だ。


・3シーズンのテスト期間 


北海道の各河川、本州では大型が見込める長野県・犀川、


海外だとカムチャッカをメーンフィールドに捉えテストを行ってきた。

 


O氏には内緒で他にも8ft台のモデルなども作成しテストしたが、


思ったようなアクションに行き着くことが出来ず、


結果的には7ft後半の全長が一番良いとの結論に行き着いていた。


そして最終的に出した答えは、7フィート7インチ MMHパワーであった。


パッと見は細身のブランクであるが、振り心地はシャープであり、


曲げ込むと特有のネバリを感じられるアクションに仕上がっている。

 


サブネームとして『Mikija ミキージャ』と名付けた由来は、


カムチャッカ地方に生息する虹鱒の原種の名前を入れている。


ワイルドトラウトの名前が相応しい魚体をしており、


このロッドで狙うターゲットとして最高の好敵手だろう。


・Features 

 


グリップの長さ比較は、RZ75MLと並べると分かる通り一握りぶん長い。


本来であれば8ft台で使う長さであったが、前述の通りモーメントや


ファイト時の安定性を考えて行き着いた長さだ。

 


ガイド径も比較すると、サイズは全く違い大きいのが一目で分かるだろう。


大型を相手にする場合だと単純に強いラインも必要となるため、


太めのラインにも対応するガイド径を選んでいる。


昔からのロッドを知っている方からすれば少し小さく感じるかもしれないが、


出来るだけギリギリのセッティングを探ってみた結果だ。


・タックルバランス 


リールサイズは、D社LT3000〜LT4000番。


S社だとC3000〜4000番が扱い易いサイズで、


使用するラインのキャパシティに合わせて選んで欲しい。


ラインはPEラインを選ぶ方も多いと思うが、


エキスパートにはナイロンラインを選んで頂くのも一考だ。


リールだけでなく、ロッドのアクション(調子)やラインの伸縮による


ドラッグ値を利用するのも大型魚をキャッチ出来る手の1つでもある。


勿論、飛距離や水抵抗の面ではPEラインに分が有るので、


状況次第で使い分けて釣りを楽しんで頂きたい。


使用するルアーは、おおよそ7〜14gの間が使い易いと感じている。


ミノープラグであれば8〜9cmクラスがメインであるが、


慣れてくれば7cmクラスのフローティングタイプでも充分に扱える。


一般的にサクラマス狙いに使われるルアーを基準として貰えれば、


タックルバランスは自ずと見えてくるはずだ。


・様々な大型魚がターゲット 


また新たなベンチマークが出来た、


このモデルの完成はスペクトラの新たな扉が開いたと感じている。

 


今までのレイズシリーズには無かった超スパルタンな仕様となり、


決して誰にでも扱い易いロッドとは言い難いが、


ワイルドフィッシュを求める方には強力な相棒になると思う。

 


海外遠征だけが全てでは無く、日本国内でも充分に活躍の場は多い。


サクラマスを筆頭にニジマスやイワナ・アメマス、場所によってはサーモンなど


様々な大型のターゲットをキャッチして頂きたい。


Staff Funaki

 

 

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