今回のプロジェクトを立ち上げた際に、TENRYUの創業者からの励ましが有った。
創業者とはスピードスティックをルー氏と共に作り上げた塩澤美芳 本人からだ。
自分達に伝えたかったのは、『独創的なロッド』を作れとの事だった。
当時は、ダルいアクション、重たい金属製のグリップ、簡易的なガイドが主流だったのを、
全く新しい素材や技術を模索し作り上げ、
革新的なロッドとしてデビューさせたのがスピードスティックであった。
写真は1970年代、ルーとプールでテストしていた時の様子。写真左がルー本人。中央が創業者の塩澤美芳。
要するに〝昔の物に囚われず、現代のロッドに仕上げるべき〟という意味である。
ただ、倉庫の奥から見つかった試作品のアクションは、今でも感触として手に残っている。
シャープな振り心地と、曲げた時の面白さは残したいと思っていた。
そして思い描いたのは、当時スピードスティックで遊んだ世代が、
次の世代と一緒に遊べるロッドであった。
そのロッドには、当時遊んだ往年のルアーやリールが付けられている。
世代によって遊び方は色々あり、70年代、80年代、90年代など
象徴となるタックルを再度使ってみるのも面白いと感じる。
ジャンルや釣り方などの壁を取り払い、
〝ルアーフィッシングを心から遊べるロッド〟にコンセプトを決めた。
完成まであと少し。フィッシングショーでの展示をお待ち頂きたい。
Staff Funaki
【関連ブログ】
→スピードスティック・プロジェクト始動(2019年1月15日)
→スピードスティック『古くもあり、新しくもあるバスロッド』(2019年2月13日)
→スピードスティック『世代別の遊び方』(2019年3月13日)
→スピードスティック プロジェクト(ルアーニュースR 2019年3月22日)
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